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2019.08.23
F.I.N.的新語辞典
隔週でひとつ、F.I.N.編集部が未来の定番になると予想する言葉を取り上げて、その言葉に精通するプロの見解と合わせながら、新しい未来の考え方を紐解いていきます。今回は、世界の観光地で問題視されているオーバーツーリズムをご紹介します。
写真提供:一般社団法人白川郷観光協会
オーバーツーリズム【おーばーつーりずむ/over tourism】
観光地の受け入れ能力を超えて観光客が押し寄せること。交通機関の混雑や渋滞、ゴミの増加や騒音などで観光客の満足度を低下させ、地域住民にも負の影響をもたらす。
バルセロナやベネチア、タイのボラカイ島など世界中の観光地が直面しているオーバーツーリズム問題。日本でも京都をはじめとする一部の観光地で問題となりつつあり、観光庁は2018年6月に持続可能な観光推進本部を設置しました。地方自治体へのアンケート調査やヒアリングを実施するなど、持続可能な観光のあり方を探っています。
世界遺産に登録された合掌造り集落で知られる岐阜県の白川郷でも、近年、インバウンド観光客が急増。特に冬の風物詩であるライトアップイベントには、村の受け入れ能力を大幅に上回る数の観光客が訪れ、村内混雑、交通渋滞、違法駐車、ゴミ・トイレ問題、住民とのトラブル、景観破壊など多くの問題を抱えていました。これらを解決するために2019年度(第33回)から導入されたのが、ライトアップイベントの完全予約制(抽選式)。決断に至るまでには村内で議論が繰り返されたといいますが、導入の結果、渋滞は大幅に改善され、大きなトラブルもなくイベントは好評に終わりました。
これ以外にも「GWやお盆、年末年始など、白川郷が混雑する特定日には、事前にWEBサイトで混雑状況をお知らせしています」と、オーバーツーリズム対策を教えてくれたのは一般社団法人白川郷観光協会の手塚勇樹さん。白川郷では2020年度もライトアップイベント完全予約制の実施が決定しており、前年度の経験を踏まえたうえで、より良いイベントにするために、関係各所と協議を進めているそうです。
「また行きたいと思えるような観光地にならないと、持続可能とは言えません。インバウンド観光客だけでなく、日本人観光客ももちろん大切にする必要があります。弊協会では、毎日ではありませんが、有料の外国人観光客向けのガイドツアーやおにぎり体験なども実施しています(※事前予約不可、当日確認)。白川郷を観光していただき、いい印象をもってお帰りいただくことで、再訪いただいたり、口コミを受けた周りの方が行きたいと思ってくださったりすれば」。持続可能な観光地を目指して、白川郷の取り組みは続きます。
2020年度のライトアップイベント開催は、1月13日(月)、19日(日)、26日(日)、2月2日(日)、9日(日)、16日(日)の6日間。参加方法など詳細は白川郷観光協会HPのライトアップイベントページからご確認ください。
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