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2020.05.20

谷中日記

第59回| 谷中の雨

ハンコ文化の日本を実感するため、久々の谷中事務所での勤務です。

朝の電車の中も数週間前とは違った風景が。

先に座っている人とのスペースを確保しようと配慮しているサラリーマン、
率先して換気のために窓を開けようとする若者、
携帯で動画を見る習慣がついたのか、ついイヤホンを忘れて大音量で映画を見ているおじいさん。

今日は雨。いつもの通勤電車だと傘の雫が周りの方の迷惑にならないような注意が必要ですが、
その心配は不要で、思っていたほど殺伐感はありませんでした。

おまけに何だかウイルスまで洗い流してくれていそうで、ちょっと気が晴れました。

五月の和風月名は、皐月。

早苗を植える早苗月(さなえづき)の呼び名が略されたそうです。

そもそもサツキの「サ」は、古代では稲を表す言葉、つまり皐月は、稲の月。
今月五月は田植えの月ということでしょうか。

四国香川という田舎育ちなので知っています。この田植え時期の雨は天の恵みなのです。

あらゆる自然を潤してくれる雨に感謝します。当然事務所の箱庭にも、その恩恵が。

来月には、この紫陽花も咲いてくれるかと。

雨は、いろいろなものを育み、いろいろなものを洗い流してくれます。

でも、どうかお互いを慮る気持ちは、決して流さず、もっともっと育んでください。

この先の幸せのために。

 

未来定番研究所 富田

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