Vol.1
Vol.2
Vol.3
Vol.4
Vol.5
Vol.6
Vol.7
Vol.8
Vol.9
Vol.10
Vol.11
Vol.12
Vol.13
Vol.14
Vol.15
Vol.16
Vol.17
Vol.18
Vol.19
Vol.20
Vol.21
Vol.22
Vol.23
Vol.24
vol.25
vol.26
vol.27
vol.28
vol.29
vol.30
vol.31
vol.32
vol.33
vol.34
vol.35
vol.36
vol.37
vol.38
vol.39
vol.40
vol.41
vol.42
vol.43
vol.44
vol.45
vol.46
vol.47
vol.48
vol.49
vol.50
vol.51
vol.52
vol.53
vol.54
vol.55
vol.56
vol.57
vol.58
vol.59
vol.60
vol.61
vol.62
vol.63
vol.64
vol.65
vol.66
vol.67
vol.68
vol.69
vol.70
vol.71
vol.72
vol.73
vol.74
vol.75
vol.76
vol.77
2020.10.28
谷中日記
昨年リニューアルした大丸心斎橋店の象徴となるべく、未来定番研究所がプロデュースし、名和晃平氏に依頼した彫刻作品Ho/Ohが11月3日までの期間限定で明治神宮に展示されています。
この作品は、仏師に依頼して木彫をした後、漆塗りの下地、そして金箔と銀箔が施された贅を尽くしたアートです。形状を決めるために名和氏によるコンピュータグラフィックが駆使され、スタディが行われました。最先端のテクノロジーと伝統工芸が融合した新しい概念のアートなのです。
なぜ、明治神宮に展示されているのかと言いますと、このHo/Ohの一部には明治神宮の森にある栗の木を使っていて、完成後に明治神宮に一時的に奉納することで合意していました。
そしてなぜ大丸が鳳凰なのか。そこにストーリーがあります。
約100年前、大丸心斎橋を設計したのはあのヴォーリズです。当時の西洋建築としてシンメトリーの玄関と中央には象徴となるフェニックスが計画されていたのです。しかし出来上がったものはなぜか孔雀。社史にはこれを手違いだったと記述されているのですが、更に考察を試みました。すると、中国の伝説である鳳凰は、不死鳥であり縁起の良い生き物であると。そして実在の何をモチーフに鳳凰の伝説が生まれたのかといえば、孔雀の可能性が高いことがわかりました。つまり、ヴォーリズは間違ったのではなく、日本におけるフェニックスは鳳凰の方が良いと判断し、そのモチーフである孔雀を作ったのではないかと考えるに至りました。そのストーリーを名和晃平氏と共有し、このHo/Ohが生まれました。
大丸のトレードマークが長年に渡り、孔雀であることはよく知られたことですね。実は孔雀ではなく鳳凰だったのかもしれません。
名和晃平氏による制作過程のビデオはこちらです。是非ご覧ください。(未来定番研究所 今谷)
https://youtu.be/AQY48C9CAFU
Vol.1
Vol.2
Vol.3
Vol.4
Vol.5
Vol.6
Vol.7
Vol.8
Vol.9
Vol.10
Vol.11
Vol.12
Vol.13
Vol.14
Vol.15
Vol.16
Vol.17
Vol.18
Vol.19
Vol.20
Vol.21
Vol.22
Vol.23
Vol.24
vol.25
vol.26
vol.27
vol.28
vol.29
vol.30
vol.31
vol.32
vol.33
vol.34
vol.35
vol.36
vol.37
vol.38
vol.39
vol.40
vol.41
vol.42
vol.43
vol.44
vol.45
vol.46
vol.47
vol.48
vol.49
vol.50
vol.51
vol.52
vol.53
vol.54
vol.55
vol.56
vol.57
vol.58
vol.59
vol.60
vol.61
vol.62
vol.63
vol.64
vol.65
vol.66
vol.67
vol.68
vol.69
vol.70
vol.71
vol.72
vol.73
vol.74
vol.75
vol.76
vol.77