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2020.03.31

谷中日記

vol.35 知性と感性の交差点

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、予定されていたイベントが中止や延期となる日々が続いています。

お世話になっている、九段ハウスで企画されていたアートイベントはすべて延期となってしまいました。

そんな中、
「世の中の暗いムードに流されているだけではもったいないので、年に1度のお花見の時期に、お庭を開放し、館はテレワークスペースとして開放するので、是非いらして下さい。」とお誘い頂き、お伺いして参りました。

1927年に日本を代表する3人の建築家によって建てられたこの邸宅は、美しい曲線を施したスパニッシュデザインと鉄筋コンクリートの黎明期の代表作として日本の歴史に名を刻む建築物です。
お庭には、桜の花が咲き、東京のど真ん中とはとても思えない、荘厳な雰囲気。
山口萬吉氏の家族が住む邸宅として、人が心地よく永く住むために設計されたこの空間は、近代的な建物では感じることのできない、「本物の居心地の良さ」を感じます。

大広間:元応接室だったこの部屋は、ミーティングルームに最適。バルコニー越しに見える庭園が美しい。

「どうぞ、お好きな場所でお仕事をなさって下さい。」

 

簡単に言ってくれますが、いったいどの部屋を使ったら良いものか、ワクワクドキドキしてしまいます。

様々な部屋を覗きましたが、私は、この階段前のスペースと、クラシカルルームを中心に使わせて頂きました。

私のお気に入りの場所。美しい曲線を施したスパニッシュデザインの象徴。

この場所に足を踏み入れますと、日常から切り離された特別な時間の流れに浸ります。

今回、テレワークで使わせて頂き、自らの分野だけに留まらず、知らなかった人、知らなかった物に触れることで新しい世界、新しいアイデアが発芽する可能性を感じます。

クラシカルルーム:邸宅で使われていたアンティーク家具の重厚感。タイムトラベルをした気分。

洋風建築の中に設けられた和の空間。くつろぎの空間。

ここにしかない時の中で、自分の時間、出会いの時間、それぞれに自由に、質の高い時間をつくりだすことができました。

こういった経験は貴重だと思います。

大変困難な日々が続きますが、ダラダラと流されることなく

『時に、質を』求めて、

大切に一日一日、生きていきたいと感じました。

(未来定番研究所 出井)

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