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2020.07.13
「働く」装いの未来。<全2回>
オフィスで働く場合、男性は背広、女性は制服が当たり前だったいつの頃から、装いも大きく変わってきました。これから先、仕事における装いの役割はどのように変わっていくのでしょうか?様々な分野で自分らしく働く方に、働く服で大切にしていること、実際に働く時の装いについて伺う連載企画です。
今回お招きしたのは、フレンチレストラン〈sio〉オーナーシェフの鳥羽周作さん。かつてはサッカー選手、小学校教員と異色な経歴を持ち、現在は代々木上原の人気レストランシェフとして活躍している鳥羽さんに「働く装い」についてお話しいただきました。
鳥羽周作さん
サッカー選手、小学校教員を経て、32歳で料理の世界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主。神楽坂の〈DIRITTO〉や青山の〈Florilege〉などで修行を積み、2016年より代々木上原の〈Gris〉のシェフに就任。2018年7月、オーナーシェフとしてレストラン〈sio〉をオープン。続いて、19年10月に『o/sio』、同年12月に『パーラー大箸』をオープン。
装いのポイント
1.好印象&清潔感のあるブルーのボタンダウンシャツ+セーターが基本。
2.レストランなのにポップなTシャツで、ギャップ、抜け感、キャラクターを大事に。
3.必ず、好きな色のネイビーを取り入れることで、働くモチベーションを保つ。
基本的に、真夏以外はブルーのボタンダウンシャツとセーターを着ています。もともとファッションが好きで、洋服へのこだわりはすごくある方ですが、最近はテレビ出演や雑誌の取材などで表に出ることも増えてきたので「人から見て嫌な気持ちにならない服」を意識しながら、その中でも自分らしさやスタイルは崩さないように心がけています。逆にTシャツを選ぶ時はキャラクターが立つような、ポップで遊び心やメッセージ性があるものが好きです。そして、必ず好きな色のネイビーをどこかに取り入れています。お店のコンセプトでもあるのですが、高級食材ばかりを使うのではなく、どんな食材でもどう見せるかを工夫することが大事。洋服のスタイルでも、程よく抜けがあることを大切にしていて、例えば、〈マルタン・マルジェラ〉といったハイブランドのセーターに、手頃な〈ユニクロ〉のデニムを合わせるような。全身ハイブランドで揃えないさじ加減がいいなと思っています。
6月8日(月)
取材を受ける時や、かしこまった席では、ブルーのボタンダウンシャツにセーターを重ねた基本のスタイルです。ちょっと砕けても大丈夫な時は、ポロシャツを選ぶことも。シャツは〈ブルックスブラザーズ〉で購入したベーシックなものに、セーターは〈ユニクロ〉を合わせています。
6月9日(火)
自粛期間中、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」のテイクアウトをはじめました。「Hey!Bring Me」と描かれたTシャツは、スタイリストの伊賀大介さんに作ってもらったオリジナル。くだらないなと思うんだけど(笑)。こういうポップさがいいなと思っています。こういうポップなデザインのTシャツを、スタッフみんなで着ると一体感が出るんですよね。
6月11日(木)
メディアに出る時は、シャツとセーターが基本ですが、カジュアルでおもしろいメディアだと、最近では「Yes chef」と描かれたTシャツがお気に入りです。先日もこれを着ていたら、結構反響があって(笑)。こういった、シンプルだけどメッセージ性のあるTシャツも好きで選びます。他にも「Pairing」と描かれたものも気に入っています。
6月12日(金)
普段の営業では、白いTシャツまたは白い襟なしのシャツが定番スタイルです。それに、エプロンは、白かネイビーをその日の気分で選んでいます。お客さまから見て、清潔感のある装い、かつ動きやすい格好がポイントです。
6月13日(土)
夏は厨房内が特に暑いのでTシャツが多いのですが、冬はコックコートも着ます。でも、たまに夏でもコックコートを着たい気分の時があって。「今日はきちんとしたい」「シャキッとしたい」と、自分を律したい気分の時は、コックコートに白いエプロンで、気持ちを引き締めています。
〈sio〉
住所:東京都渋谷区上原1-35-3
電話番号:03-6804-7607
営業時間:18:00~24:00(ランチ12:00~15:00 *土日祝のみ)
定休日:水曜+不定休
編集後記
今回、余りに素敵な3名の方を取材させて頂きました。
今井さんのサロペット姿は、作られる作品とイメージがピッタリで大変チャーミングですが、仕事のしやすさで徹底的に選びぬかれた一品。
鳥羽さんはネイビーが本当によく似合われます。計算されたブランドミックスでのコーディネイト、ロゴTシャツのセンスに「鳥羽さんらしさ」が溢れ返っていらっしゃいました。
井澤さんの白スニーカー姿は素敵だし、自分の知り合いから購入する「友産友消」スタイル。これからの服選びの一つのあり方を感じました。
いずれにしてもその方の人間的な魅力、仕事に向き合う姿勢と呼応して、ハーモニーにように、働く自然なスタイルを奏でていらっしゃるかのようでした。
(未来定番研究所 窪、出井)
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