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さまざまな専門知を持つ目利きとともに、別の視点で百貨店を捉えてみる「百貨店の百視点」。これまで見過ごされがちだった百貨店の姿を探求すれば、新たな側面が見えてくるかもしれません。
第3回のテーマは、「文化発信と百貨店」。日本橋高島屋S.C.本館にある〈高島屋史料館TOKYO〉では、「モール」「団地」「闇市」といったエッジの効いたテーマの企画展が次々と仕掛けられています。今回お話をお伺いするのは、館長で学芸員の海老名熱実さんと、同館の複数の企画展の監修を手掛け、新たに立ち上がった「高島屋・東神開発都市文化賞」の審査員も務める写真家・批評家の大山顕さん。婦人服売場を抜けた先にあるわずか50平方メートルの限られた空間で、百貨店とは一見関係なさそうな文化を発信し続ける意味とは何なのでしょうか。そして、これからの「百貨店と文化発信」の関係とは?
(文:船橋麻貴/サムネイルイラスト:福澤遼)
海老名熱実さん(えびな・あつみ)
〈高島屋史料館TOKYO〉館長、学芸員。日本郵船歴史博物館、文化庁国立近現代建築資料館等を経て現職。2019年3月に開館した〈高島屋史料館TOKYO〉準備室から携わる。狭さを逆手にとった独自の展示手法を試み、狭義の「百貨店の歴史」にとどまらない展示を目指している。企画した展示に「モールの想像力」「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家」「闇市と都市」など。2025年からは「高島屋・東神開発都市文化賞」を企画運営。
〈高島屋史料館TOKYO〉:https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo/
「高島屋・東神開発都市文化賞」:https://www.takashimaya.co.jp/urbancultureaward/
イラスト:座二郎
大山顕さん(おおやま・けん)
写真家・批評家。1972年生まれ。千葉大学工学部卒後、松下電器産業株式会社(現Panasonic)に入社。シンクタンク部門に10年間勤めた後、写真家として独立。団地研究家としての顔も持つ。執筆やイベント主催など多様な活動を行っている。著書に『ショッピングモールから考える』(東浩紀・大山顕 著、幻冬舎)など多数あり。〈高島屋史料館TOKYO〉では企画展「モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ」、「団地と映画 ー世界は団地でできている」などの監修を務め、「高島屋・東神開発都市文化賞」の審査員も務める。
X:@sohsai
婦人服売場の奥にある、問いを立てる場
〈高島屋史料館TOKYO〉は、重要文化財である日本橋高島屋S.C.本館内に開館。かつての特別室だった場所を展示室として利用している。現在は、企画展「やっぱりゾウが好き――デパートの屋上にゾウがいた!」を2026年8月31日(月)まで開催中/撮影:澤木亮平
F.I.N.編集部
「史料」や「史料館」があるのも百貨店の1つの特徴だと思いますが、まず〈高島屋史料館TOKYO〉の成り立ちやミッションを教えてください。
海老名さん
実は、1970年に大阪で先に〈高島屋史料館〉ができているんです。そちらは主に会社の歴史的な資料を集める、いわゆるアーカイブ施設としての役割を持っています。 一方で、2019年3月にオープンした〈高島屋史料館TOKYO〉は、面積は小さいですが、東京という中心地からも文化発信しようという目的がありました。同時に、日本橋高島屋の再開発プロジェクトの一環でもありました。ただ、準備室の時から着任していた私としては、大阪にすでにあるのに東京で何をすべきかというのはすごく悩みましたね。
F.I.N.編集部
その悩みは、どう解消していったのですか?
海老名さん
安易に「文化発信」という言葉で片付けられがちですが、過去の歴史をなぞるだけでは、鑑賞者の心を掴むことは難しいのではないか。一度自社の歴史から離れて、アクチュアリティがある場所にしてみたらどうだろう、と思ったんです。そのために、あえて百貨店とは一見関係のなさそうな「外のテーマ」を持ってきて現代に問いを立てる、という手法で走り出しました。
F.I.N.編集部
その「外のテーマ」として、「まれびとと祝祭」「闇市と都市」、そして大山さんと一緒に取り組まれた「モールの想像力」「団地と映画」など、百貨店とは対極にあるようなテーマが並ぶわけですね。社内を通すのは大変だったのではないでしょうか?
海老名さん
それはもう(笑)。「高島屋に何の関係があるの?」「テーマの意味がわからない」といった厳しい意見や指摘はもちろんありましたね。でも、私が常に頭の中に置いている思考の型があるんです。それは、「大正や昭和の百貨店全盛期に、前衛として流行をつくっていた先輩たちなら、今のこの現代社会で一体何をやっただろう?」という問いです。そう考えると、コロナ禍に行った「まれびとと祝祭」展は、疫病や来訪神の両義性を問いかける、百貨店として扱うべきど真ん中のテーマだったのではないかと思います。私は新しいことをやっているという感覚はまったくなくて、すでにある百貨店の文化装置を現代に置き換えて、「先人たちならどうやるだろう」というのを試しているというのが一番正確な気がします。
2022年に開催された企画展「まれびとと祝祭―祈りの神秘、芸術の力―」
大山さん
そもそも、かつての百貨店は人々の生活を豊かにつくり、欲望を刺激する最先端の場所だったわけだもんね。ただその事実を、今の百貨店の人はあまり意識していない気がする。
海老名さん
そうなんです。ただ、幸いにもこの〈高島屋史料館TOKYO〉は約50平方メートルと非常に小さい空間です。これが全店を巻き込む大きなプロジェクトなら厳格な社内決裁が必要ですが、「50平米ならどうぞ」と任せてもらえるサイズ感なんですよ、たぶん(笑)。経営を損なうほどの失敗にはならない規模だから、自由度が担保される、そういう場なのかもしれません。最初のうちは社内でもほとんど理解されていなかったと思いますが、コロナ禍の展示で行列ができたり、普段は改善提案が多い「お客様意見ボックス」に「展示が素晴らしかった」という異例のお褒めの言葉がポツポツ届いたりするようになって。ここ数年でようやく「よくわからないけど、あそこは自由にさせておいていいんじゃないか」と会社が放任してくれるようになった気がしています。
多様な情熱が生み出す熱量
F.I.N.編集部
海老名さんのなかで、監修者やデザイナーとの座組みには、何か一貫した考え方があるのでしょうか?
海老名さん
私が単純に「今、この人と仕事がしたい!」と思う方に依頼してますね(笑)。展示というメディアにすることの意義や、チームで起こる化学反応、今この時代に対してアクチュアルな問いになり得るのか、といった点も考えながら依頼しています。また、必ずしもアカデミズムの世界だけによらない点も大切にしています。例えば大山さんは在野の研究者ですが、非常にユニークな批評活動をされている。そういう方とも、積極的にチームを組みたいと思っています。展示テーマに合わせて、監修、設計など毎回チームを組み直しています。
大山さん
海老名さんから最初に「モールの展示をやりたい」と言われた時は、百貨店の中でそれをやるのはかなりのチャレンジだなと思いました。でも実は、日本初の本格的なショッピングセンターは玉川高島屋S.C.なんですよね。だから文脈としてはきれいに繋がっている。ただ、実際の展示作りはけっこう大変でした(笑)。
海老名さん
私は、楽しい記憶しかないですけどね(笑)。
「モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ」では、ショッピングモールの文化的意義を考察した/撮影:丸尾隆一
大山さん
膨大な映画や漫画を引用して「モールがどう描かれてきたか」を検証したんですけど、40作品以上の権利元への許可取りがめちゃくちゃ大変で。僕はそういう調整や交渉が本当に苦手なんです。海老名さんという人がいなければ絶対に実現していなかった。あとは、「高島屋SCはショッピングセンターなのに、公式の展示で『モール』なんて俗っぽい言葉を使っていいのか」という意見も上がってきたりしたようです(笑)。
海老名さん
そうそう。収集がつかなくなって上層部に説明しに行ったら、「別にいいんじゃない?」って一言で終わりました。大企業あるあるかもしれませんね。あと、大山さんの友人で建築家の座二郎さんに会場設計を頼んで、商業施設の「バックヤード」をそのまま見せるために、現場から「カゴ台車」を実物で借りてきて展示室に並べたんです。この社内説得も大変で、内覧会の直前に広報から「これ、なんとかなりませんか」って言われたり(笑)。
F.I.N.編集部
来場者の反応はいかがでしたか?
海老名さん
すごく面白がってくださいました。「百貨店でモール」という意外性もあったみたいで。展示物として〈イオン〉のCMを流したりもしたので、〈イオン〉の若手社員の方たちもリピートしてくれました。あと、エンターテインメント性だけじゃなく、学術の研究者や学生さんが来てくれるのも、〈高島屋史料館TOKYO〉の大きな特徴かなと思います。
「モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ」では、「バックヤード」が展示のテーマの1つに。会場では、カゴ台車の実物展示も行った/撮影:丸尾隆一
F.I.N.編集部
そこまで幅広い層を惹きつける、展示のクオリティーの高さの秘訣はどこにあるのでしょうか?
海老名さん
クオリティーを担保できているのは、もちろん監修の方々のおかげです。それからグラフィックデザイナーや建築家の力によるところも大きい。皆さんには大変感謝しています。同時に、私が展示を作る時に一貫して心掛けているのは、「観客のリテラシーを低く見積もらない」ということです。最近の美術館や博物館って、キャプションの文字数を減らして、どんどん簡単にわかりやすくしようとする傾向にある。でも、本当にそんな薄味のものが求められているのか。私は疑わしいと思っています。常識を揺さぶるくらいの知に出会ってもらうには、圧倒的な情報量が必要なんじゃないかと。だから、大山さんにも「文字数制限はありません、いくらでも書いてください」と伝えました。
大山さん
そう言われたから、本気で書いたら3万5千字くらいになっちゃって(笑)。でも、それをそのまま壁に敷き詰めて展示してくれた。普通の企業ミュージアムやギャラリーだったら、アーティストや監修者が「あれをやりたい、これをやりたい」と暴走するのを、企業の担当者が「いや、予算やルールの都合で無理です」とブレーキをかけるのが普通じゃないですか。でも海老名さんはまったく逆。僕らが「これはやりすぎかな……」と自制していると、「そんなところで抑制してどうするんですか! もっとやりましょう!」ってけしかけてくる(笑)。でも、それがただの破綻にならずに、観客に伝わる空間として成立する予算感や冷静さを裏側で全部計算している。フリーランスの僕から見ても、こんな面白い百貨店の人に出会ったことがないです。
大山さんが参画するクリエイターユニット〈団地団〉が監修した「団地と映画 ー世界は団地でできている」/撮影:澤木亮平
視野を広げる展示との遭遇
F.I.N.編集部
美術館や独立したギャラリーではなく、「百貨店の売場の一角」というこの特殊な場所で展示を行う意味について、おふたりはどう考えていますか?
海老名さん
やはり、かつてあった百貨店の力を「再発見」することに意味があると思っています。かつての百貨店は、決して「わかりやすさ」だけを追い求める場所ではなくて、催事場1つとっても、ある種の周辺性や遊びのある空間だったはずなんです。展示室として与えられているのは、婦人服売場の奥のたった50平米ですが、その制約があるからこそ、逆に大きな美術館やギャラリーではやりにくい「際どさ」を試せるのかなと思います。かつての百貨店が持っていた、そういう自由さや雑食性をこの場所でもう一度取り戻したい、という気持ちがベースにあります。
大山さん
ここにある最大の意味は、「その気のなかった人が間違って来ちゃうこと」なんですよ。ギャラリーや美術館に行く人は、最初から目的を持って、一種のフィルターがかかった状態で来ます。でも、日本橋高島屋という最高峰の消費空間に来るマダムやご高齢の方々は、モールのことなんて普段考えていないし、日本の地方都市がほぼモール化している現実も知らない。そういう「その気のなかった人」が、お買い物の途中でたまたま隅っこの無料の展示室に迷い込んで、「えっ……!?」と驚き、情報とエンカウント(遭遇)してしまう。この間違って入ってくる人がいる構造こそが、公共空間としてものすごく重要なんです。
海老名さん
そうですね。ここは高島屋といういち私企業が運営する、あくまで商業施設の一角です。狭い意味での「公共」とは違う。でも、無料で、誰でもふらっと立ち寄れて、買い物客と展示が地続きになっている。その「私企業なのに、限りなく公共に近い」という、括弧つきの立ち位置だからこそ生まれる自由さがあるのかもしれません。私たちが当たり前だと思っていた日常の常識が実はそうじゃなかったんだと、出会い頭に揺さぶりをかけられるような仕掛けをしたいと思っています。
大山さん
そして、一番面白いのは「展示室を出た瞬間」なんですよ。例えば、少数民族のウイルタの展示やモールの展示を、狭い空間いっぱいの濃密なテキストで浴びるように見る。その後、展示室の外へ一歩踏み出すと、いきなり目の前に元の「婦人服売場」が広がっている。その瞬間、ハッとするわけです。展示を見る前と見た後では、同じはずの婦人服売場の見え方が完全に変わってしまう。展示を見たことによって、日常の売場そのものが1つの展示に見えてくるんです。この世界の反転、価値観のバグを起こすことができたら、それはこの場所で展示をやった意味として大成功なんです。
海老名さん
まさにそうした装置でありたいと思って活動しています。
2024年に開催された企画展「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家ーサハリン少数民族ウイルタと『出会う』」。近代の国境に翻弄された人々の歴史と文化を提示し、反響を呼んだ/撮影:澤木亮平
権威を脱いだ「都市文化賞」が目指すもの
F.I.N.編集部
2025年に立ち上がった「高島屋・東神開発都市文化賞」についてもお伺いしたいです。史料館を飛び出して、このような文化賞を企業が立ち上げた狙いはどこにあるのでしょうか?
海老名さん
展示室という限られた空間だけではできない、もっと広い「都市文化」に対する問いを立てたいと思ったからです。よく過去の論文で「百貨店は都市文化を牽引した」なんて書かれますが、そもそも現代において「都市文化」というもの自体がよくわからなくなっている。だからこそ、それを分析した優れた書籍を表彰し、皆で議論するプラットフォームが必要だと考えました。ただ、民間企業が賞を作るとなると、往々にして権威的なセレモニーになりがちです。そういう形式的なものにはしたくなかったので、あえて審査員の肩書に大学名などの所属は書かず、大山さんのような在野で軽やかに面白い活動をしているプレイヤーをも巻き込むことを意識しました。
「高島屋・東神開発都市文化賞2026」では大山さんのほか、建築史家の五十嵐太郎さん、彫刻家の小田原のどかさん、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一さん、漫画家の瀧波ユカリさん、社会学者の富永京子さんが審査員を務めた
大山さん
海老名さんからこの賞の話を聞いた時は、ただでさえ過酷な展示を回しているのに「倒れなきゃいいけどな……」と体調を心配しました(笑)。実際に審査に関わってみてわかったのは、賞をもらうよりも、賞をあげる側に関わる方が圧倒的に楽しいし、名誉だということです。わざわざ民間企業が手間と予算をかけて賞を設定し、授与するという一連の行為は、社会に対する究極の利他的な奉仕精神以外の何物でもありません。しかも、この賞は普通の賞のように「偉い先生方を神輿に乗せて、負担を少なく形式的に選ぶ」ということを絶対にしない(笑)。ノミネート作以外に審査員が1人30冊を選書するフェアをやったり、2,000字以上の選評を書いたり、年間を通じてトークイベントに登壇したりする。本当に泥臭くてクリエイティブな、いい賞に関わらせてもらっているなと思います。
海老名さん
各分野のプロフェッショナルな審査員6名が時間をかけて「都市文化とは何か」を熱く議論している過程自体が、ものすごく贅沢で面白いんです。賞を発表して終わりではなく、年間を通じて都市文化を考え続ける。かつての百貨店が持っていた、自由かつ軽やかに場をひらいていく力を、この賞を通じてもう一度取り戻したいと思っています。
「百貨店とは何だったのか」を問い続ける
F.I.N.編集部
これからの百貨店と文化発信について、どう考えていますか?
海老名さん
できるならば、過去を振り返ってノスタルジーに浸るでもなく、過去やってきことを漫然とそのまま繰り返したり、今にそのまま再現したりするでもなく、そこに内在していた本質を捉えて、それを現代的に読み替えていくことができたらいいんじゃないかと思います。でもそれは、ものすごく難しいことなんでしょうけれど……。だから、せめて私自身は「百貨店はこうあるべき」という前提から出発するんじゃなくて、「そもそも百貨店とは何だったのか」を問い直すところから始めたいと常々思っています。
大山さん
僕はやっぱり、買い物という行為そのものに戻ると思う。買い物以外に、我々が不特定多数の人と公共的に振る舞える場所って、実はほとんどないんです。会社は、もともと知ってる人たちの集まりでしかないし。だから、公共性がどんどん失われていく今の時代の処方箋は、突き詰めれば「もっと百貨店で買い物をしろ」ということだと僕は思っています。モールでもいいんですけどね(笑)。
海老名さん
そう。つまり百貨店は、欲しいものを探しに行く場所である以前に、自分が何を欲しているのかを新たに知るための場所だった。それが本来の文化だったのに、いつの間にか「買い物=物を手に入れること」が文化だと誤解してしまったんですよね。
大山さん
今ようやく皆気づき始めてるはずなんです。買い物って、そんなもんじゃなかったはずだって。かつての百貨店は、ふらっとやってきては「その気のなかったもの」と不意に出会い、何かを持ち帰る場所でした。今何が欲しいのかわからなくても、百貨店に来れば不思議とそれが見つかる。自分が何を好きで、何が必要なのかという、まだ見ぬ自分自身のことを物を通して見つける体験。それこそが買い物の楽しさであり、文化だったはずなんですよね。オンラインの買い物では、自分が欲しいとすでにわかっているものしか手に入りません。でもリアルな空間には、物が並んでいて、店員さんがいて、自分以外のお客さんもいる。1人で画面に向かってポチるだけの買い物は、文化にはなりにくいと僕は思っています。
F.I.N.編集部
最後に、〈高島屋史料館TOKYO〉で、これから担っていきたい役割を教えてください。
海老名さん
ささやかな活動ですが、コツコツ継続していくことで、かつて百貨店が持っていた力を、少しでも取り戻すことができたらいいなと思います。外から見たら不思議に見えるかもしれませんが、〈高島屋史料館TOKYO〉や「高島屋・東神開発都市文化賞」が、自分でもまだ言語化できていない関心に出会ってもらえる、そういう場所に育っていけたらいいなと思います。
【編集後記】
現在の百貨店を見ていると、何かと「発信」には力が注がれているように感じますが、発信すべき「文化」については百貨店の店舗や歴史のなかにすでにあるものだ、ということになっている場合が多いのかもしれないと思います。〈高島屋史料館TOKYO〉が体現しているように、文化発信には、その文化をその時々で問い続け、考え続けることがもっと必要なのではないでしょうか。そしてその際には、自らの領域の外に着眼点や関係性をつくることが大きな力や価値を生む鍵になる、という考え方がとても大切だと感じました。
(未来定番研究所 渡邉)
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百貨店の百視点
第3回| 百貨店で、日常に「問い」を仕掛ける。〈高島屋史料館TOKYO〉海老名熱実さん×批評家・大山顕さん。
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