共通質問１）あなただけが気づいている、５年後には定番になっている“もの”や“こと”は何ですか？

オーガニック食材が少数派ではなく、当たり前の選択、社会のスタンダードになっているといいなと願っています。定番になるためにはまず値段のハードルが下がること、生産量が増えることが必要ですし、信頼できる販売所ももっともっと必要です。しかし、有機食品にとって特に大事なところは、一般市場における選択肢の拡大以上に、オーガニックという概念がベースに持つ考え方、社会や環境と向き合う姿勢、そしてそれらへの生活者の理解だと思うんです。それが欠けてしまったら、いくら認証を取った食材が簡単に買えるようになってもあまり意味がありません。オーガニックが過度に商業的になりすぎることなく、日常の選択肢として定番になることが理想です。日本は物質的な豊かさはもう充足しているので、質への探求や、そのアプローチのプロセス自体に社会が目を向ける段階に必然的に移行する時期なんじゃないでしょうか。顔の見えない分断された経済ではなく、愛のあるヘルシーなお金で社会が成り立つ仕組みを、お店を通して作りたいと思っています。

共通質問２）あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか？

とてもシンプルですが、夫とゆっくり食べる朝食や、夜に２人で大好きなウィスキーを愉しむ時間、そしてお店のスタッフや大切な家族と食事をする時間です。夫と一緒にゆっくり食事をしたり、お店のスタッフ全員で集まったりするのはなかなか普段は難しいのですが、自分にとって大切な人の笑顔を見ながらおいしいご飯を食べる時間は心から幸せを感じます。〈FOOD&COMPANY〉という名前の由来は、おいしい愛情のこもった食事と、それをシェアできる自分の大切な仲間や家族や相手のことです。いろんなことが目まぐるしく変わっていくこの時代の中で自分たちにとっての本当の幸せ、豊かさって何だろうと改めて考えた時に、一番シンプルだけど、絶対に欠かせない人生の大事な２つの要素から付けました。人生の中で一番大事にしたい２つがそろう瞬間は幸せを感じます。