FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

FUTURE IS NOW

菅俊一 
研究者・映像作家

1980年東京都生まれ。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科専任講師。人間の知覚能力に基づく新しい表現を研究・開発し、様々なメディアを用いて社会に提案することを活動の主としている。主な仕事に、NHK Eテレ「2355/0655」ID映像、21_21DESIGN SIGHT「単位展」コンセプトリサーチ、21_21DESIGN SIGHT「アスリート展」展示ディレクター。著書に『差分』(共著・美術出版社)、『まなざし』(ボイジャー)、『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(共著・マガジンハウス)、『観察の練習』(NUMABOOKS)。主な受賞にD&AD Yellow Pencilなど。

http://syunichisuge.com/

共通質問1)あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?

今、面倒くさいと思ってやっていることが娯楽になっているのではないでしょうか。例えば家事。すでに食洗機やお掃除ロボット、乾燥機付き洗濯機などが登場して、家事はどんどん楽になっています。さらに家電が発達、普及していけば、自分でやらなくていいことがどんどん増えていき、あえて自分で「やりたい」と思わない限り、やる必要がなくなると思うんです。その段階になると、楽しいから手で食器を洗う、気持ちいいから自分で雑巾掛けをする、というように、家事=娯楽になるのではないかと思うんです。効率性とは逆行するような作業に、喜びや楽しさ、面白さという価値を見出すようになると思います。

 

 

共通質問2)あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?

あることが分かった時や、何かを思いついた時です。例えば、先日、コンビニのドリンクコーナーで、ゴボウ茶を見つけました。お茶というのは、日本茶も紅茶も烏龍茶も、同じ茶の木という植物をお湯で抽出したものです。でも、ゴボウは別の植物なので、「どうして“お茶”と呼ぶのだろう?」と疑問に思いました。調べてみると、「何かをお湯で抽出する」という行為自体がお茶の定義として拡大解釈されていたことが分かったんです。お茶の概念自体が拡張された結果、麦茶やウコン茶なども“お茶”の一種として社会に認知されているのだなと理解した時が、面白かったです。直接何の役に立つのかは分からないような些細なことであっても、「何でそうなっているのだろう?」と疑問に思ったことを、自分なりに解決できた瞬間、幸せを感じますね。

未来問答 No.40

あなたの情報収集の方法を教えてください。

図書館や書店に行く

未来問答 No.39

あなたが未来の可能性を感じる人を1人教えてください。

映像作家の橋本麦さん

未来問答 No.38

新しいアイデアを思いつくのは、どんな時ですか?

出そうと思った時はいつでも

未来問答 No.37

挑戦してみたい習い事を教えてください。

華道