FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

FUTURE IS NOW

図書館や書店に行く

図書館や書店をぐるぐると回ることです。僕は、自分に無関係な情報を“ノイズ”として取り入れてこそ、自分の興味や知識が広がると思っています。インターネットでは、当然、自らが打ち込んだ検索ワードに関連した情報しか得られないので、図書館や本に行くことで、無関係な情報が飛び込んで来やすい状況を意識的に作っています。コースや特定のコーナーも特に決めずに、何となく回るので、高校受験の参考書を見ることもあるんです。受験参考書は、一見自分には関係のない分野の本ですが、もしかしたらある難解なトピックをわかりやすく説明するコツを得られるかもしれません。自分の興味とは関係のない別の秩序によって並べられたものの中からこそ、自分の幅を広げてくれる情報が得られると思います。

1980年東京都生まれ。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科専任講師。人間の知覚能力に基づく新しい表現を研究・開発し、様々なメディアを用いて社会に提案することを活動の主としている。主な仕事に、NHK Eテレ「2355/0655」ID映像、21_21DESIGN SIGHT「単位展」コンセプトリサーチ、21_21DESIGN SIGHT「アスリート展」展示ディレクター。著書に『差分』(共著・美術出版社)、『まなざし』(ボイジャー)、『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(共著・マガジンハウス)、『観察の練習』(NUMABOOKS)。主な受賞にD&AD Yellow Pencilなど。

http://syunichisuge.com/