FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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澤田康彦 
『暮しの手帖』編集長

1957年滋賀県生まれ。76年、上智大学外国語学部フランス語学科に入学。 在学中より『本の雑誌』の配本部隊に参加、椎名誠が主催する「怪しい探検隊」にドレイ隊員として参加し、以降師事。 82年、マガジンハウスに入社。宣伝部を経て、『BRUTUS』、『Tarzan』、『olive』各誌を編集後、書籍部編集長に。本業の傍ら、執筆、映画プロデュース、短歌会の主宰など精力的に活動。退社後、フリー編集者兼主夫業を経て、2016年1月、『暮しの手帖』80号より編集長に就任。

https://www.kurashi-no-techo.co.jp/

共通質問1)あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?

 

地方都市の個性化がさらに顕著に進んでいくのではないでしょうか。編集者という仕事柄、各地方に取材などで知り合った友人や知人がたくさんいて、たまに彼らが住む土地を訪ね、地域の文化や催しなどについて話を聞くと、毎回新しい取り組みが始まっていたりするんです。それを取り上げる地方誌もがぜん面白くなっていますね。ユニークで新鮮、びっくりな情報がたくさん具体的に詰まっているので見ていてワクワクします。予想としては、人々が経済や文化の発展が著しい都心に息詰まり、飽きていき、逆に美しい自然や人間的な伝統文化が残る地方で別の価値を見つけていくようになるのではと思うんです。お金儲けはひとまず二の次にした、我が町の魅力再発見。そこに暮らす人々の誇り高い、本質的な豊かさがベースになった面白いものが生まれてくるのではないでしょうか……と、話しているだけでワクワクしてきます。

 

 

共通質問2)あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?

 

京都府にある自宅へ帰った時、僕の元へ駆け寄ってきた子供を受け止める瞬間です。関東と関西の2拠点を行き来して生活をしていると、なかなかゆっくり家族と過ごす時間がないので、久々に会えるとやっぱり嬉しいんです。親としては、会うたびに「大きくなったなぁ」と成長の早さに少し寂しさも感じますね。ほかには、自分が体験した面白い出来事を人に話して、その面白さをしっかりと伝えることができたと確信した瞬間にも幸せを感じます。『暮しの手帖』で地方のお祭りを取り上げ、その翌年今度はプライベートで同地を再訪したとき、「記事を見て来ましたよ」と話しかけてくれる人に複数会いました。「本当に素晴らしいです」という感想に、「そうでしょう!」と応える瞬間。こんなふうに自分たちの取り組みに具体的な形でレスポンスがあると、この仕事をやっていてよかったと心から思います。

未来問答 No.32

きものを着たいと思うのはどんな時ですか?

お祭りへ行く時

未来問答 No.31

新しい年を迎え、新調したいものは何ですか?

スピーカー、リール

未来問答 No.30

元日の過ごし方を時間割で教えてください。

海外でのんびりと

未来問答 No.29

お正月の食の楽しみを教えてください。

母の手料理