FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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菅村大全 
有限会社モノ・モノ代表

1973年長崎県出身。カタログ雑誌の編集部を経て、フリーライターとして独立。2015年に、モノ・モノの4代目代表に就任。リトルプレス『Crafter』の編集発行を手がける一方、モノ・モノの創設者である工業デザイナー・秋岡芳夫の思想と、1970年代から受け継いできたグループの理念を次世代につなげる活動を行う。

http://monomono.jp/

共通質問1)あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?

 

自作やカスタム、DIYの流れがさらに強まっていくんじゃないでしょうか。今は、セルフリノベーションやDIY女子っていう言葉も出てきていて、さらに良いものを所有する時代から、一手間加えて自分だけのものにしていく流れがきている気がするんです。これには、量産品に満足できない、お金をかけずにおしゃれに暮らしたい、といった背景があるのでしょうが、5年後には一歩進んで、「愛用」のあり方にまで自作が加わっていたらいいですね。今、僕らが使っている「愛用」という言葉は、高くても良いものを長く使う、という意味合いが強いと思いますが、秋岡芳夫はそこに、自分で工夫して作るという要素が加わることで本当の「愛用」になると言っているんです。これからの消費にも、買ったものに自作やカスタムを加える、という新たな一面があればいいなと。モノ・モノでも、ワークショップやスクールなど、身の回りのものを自分で作ることに関する活動を深めていきたいですね。

 

共通質問2)あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?

 

モノ・モノで生まれた気づきや結びつきが、新たなものづくりのプロジェクトにつながれば幸せですね。今は新しいコミュニティスペースが増えていますが、ここは、デザイナーやクラフトマン、お店の人も来るし、年配の人も若い人も来る。裾野が広く、来る人の目的意識が高いという良さがあります。工芸の人もプロダクトの人も、いろんなジャンルの人が、垣根なく交わるハブとして機能していければ。今はリニューアルをして1年半くらいなので、具体的なプロジェクトになるまでは、まだ時間がかかるかもしれませんが、徐々につながりができてきていくことが嬉しいです。

未来問答 No.4

家で使いたいと思っているけど、なかなか入手できないものは何ですか?

ヘニング・コッペルのオイルランプ

未来問答 No.3

買い続けている日用品を教えてください。

飛騨湯の花本舗の湯の花

未来問答 No.2

家の中にある、あなたの「こだわり」をひとつ教えてください。

一器多用・一机多用・一椅多用

未来問答 No.1

最近、家で使っているもので、「買って良かった」と思うものは何ですか?

安比塗(あっぴぬり)の飯椀