FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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築地雅人 
株式会社ビオトープ代表

1975年福岡県生まれ。2000年からフリーのバイヤーとして、個人オーナーを対象に、古い家具や絵本など、ビンテージを中心とした卸の仕事を始め、2004年に東京都・世田谷区に「ビオトープ」の店舗をオープン。現在は、生活雑貨とグロッサリーの店「doinel」オーナーとして、感性を豊かにする暮らしや、背景のある美しいもの、作り手の意思が感じられるものを紹介する活動を展開している。

http://doinel.net/
http://www.biotope.biz/

共通質問1)あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?

 

雑貨を新しい概念で捉えるようになるのではと思っています。雑貨を日用品というだけではなく、工芸、アンティーク、アートなど、機能から離れたコンテクストで捉える考え方はすでに始まっていますが、重点がさらに日用品から離れたところに広がるのではないかというのが僕の予想です。ヨーロッパはお金を持っている人がアートを買うという行為が日常的で、一般の人が雑貨に付加価値を求める文化は広がりにくいんですけど、逆に日本だと“雑貨”が太い。アートを生活に取り入れるヨーロッパの価値観に影響を受けたような文脈が雑貨で起こるんじゃないかと思います。 アートとは違いますが、うちの店ではワインを陶芸家の作品と同じ目線で、もの的に選んで扱っています。味そのものというより、作る人たちの意志やものづくり、そこから来る佇まいにフォーカスし、選んでいます。

 

共通質問2)あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?

 

今まで知らなかったものやことに出会った時です。作家や作品を知ったり、展示会で新しいものに出会ったりとか。最近だと、ミラノデザインウィークに行ったことですね。企業やデザイナーの活動やスタンス、センスなどが分かる展示が多く感動しました。また、ポルトガルで、アルヴァロ・シザの建築を巡れたことも良かったです。建築って写真ではわからない部分が多いので、実際に訪れることで五感で感じられたことが大きかったですね。

未来問答 No.4

家で使いたいと思っているけど、なかなか入手できないものは何ですか?

ベッドとラグ

未来問答 No.3

買い続けている日用品を教えてください。

サンスペルのタンクトップ

未来問答 No.2

家の中にある、あなたの「こだわり」をひとつ教えてください。

ものを持つところと、持たないところを決める。

未来問答 No.1

最近、家で使っているもので、「買って良かった」と思うものは何ですか?

マルック・コソネンのかご