FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

FUTURE IS NOW

矢島里佳 
和える代表取締役

1988年東京都生まれ。職人と伝統の魅力に惹かれ、19歳の頃から全国を回り始め、大学時代に日本の伝統文化・産業の情報発信の仕事を始める。2011年、和えるを創業。幼少期から職人の手仕事に触れられる環境を創出すべく、12年、0から6歳の伝統ブランド〈aeru〉を立ち上げる。その後、オンライン直営店、東京直営店、京都直営店をオープン。日本の伝統や先人の知恵を、暮らしの中で活かしながら次世代につなぐためにさまざまな事業を展開中。
https://a-eru.co.jp

共通質問1) あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?

 

 

文化と経済が両輪で回る社会に少しずつなり始めていると思います。2020年の東京オリンピックが終わった頃から、今までの経済一辺倒の成長モデルが変化する時代が来ると思うのです。なぜかというと、世代交代です。1988年以降に生まれた人たちは、バブル期の右肩上がりの経済を経験せず平和でものが豊かな時代に育ったので、物質的ではなく心の豊かさに興味を持ち、大切にする傾向があります。生まれた時から、お金だけでは計れない幸せと本質的な豊かさを知っているのです。その世代が、5年後には年齢的にも社会の中心になる年齢に達し始める頃なので、経済と文化がバランス良く成長していく動きが緩やかに定着し始めるようになると思います。

 

 

共通質問2) あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?

 

美しいものや世界と出会う時です。私は、人が美しいと思う状態こそが最も平和な状態だと感じています。例えば、雑多な部屋よりもある程度整頓された部屋にいるほうが落ち着き、心が穏やかな状態になります。“美しい”、これは私が伝統産業品に魅せられたひとつの理由でもあります。使えるのはもちろん、そこに美しさがあるからこそ暮らしをより豊かに彩ってくれる存在。長く共に暮らしていきたいと思えるのです。もちろん、人によって“美しい”と感じるものは異なりますが、“美しい”と思う一定の共通概念はあると感じます。何かに迷った時、どちらがより美しい判断かを考えると正しい選択ができます。美しいと感じる時、人は同時に幸せを感じるのではないでしょうか。

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未来問答 No.29

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