FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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渡邉格 
〈タルマーリー〉オーナーシェフ

1971年東京都生まれ。23歳で学者の父とハンガリーに滞在。食と農に興味を持ち、25歳で千葉大学園芸学部に入学。新卒で農産物流通会社に就職するも、31歳でパン職人の道へ。渡邉格ならではのパンづくりを追求し、麹菌採取の道に目覚める。また、10代でパンクバンドに費やしたエネルギーが、起業後にはパンク的DIYに発展。大工仕事を覚え、可能な限り自力で店の改装を行う。著書に『田舎のパン屋が見つけた「腐る」経済』(講談社)。同書翻訳本が韓国でベストセラーに。台湾、中国でも翻訳され、国内外で講演活動も行っている。

https://www.talmary.com/

共通質問1)あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?

物理学、分子生物学が発達して、菌と共生する社会が定番になるのではないでしょうか。例えば殺菌作用を持つ合成洗剤は、私たちの身の回りを清潔に保つためのツールとして定番ですが、必ずしもメリットだけではないんです。カビの研究者である浜田信夫さんによれば、合成洗剤しか使わない洗濯機のドラム缶には、自然界にはごくまれにしか存在しないようなカビがびっしりと付いているのだそう。カビ自体は、合成洗剤を分解することで無に返そうとしているので、悪いものではないのですが、その分解されたものがアトピーの原因になっているのではないかという説を浜田さんは唱えています。合成洗剤を使わないと、真っ白にはならないかもしれませんが、清潔にはなります。今はまだ、マイナーな説としか捉えられていないようなことも、研究が進むことによって科学的根拠がつき、今までの常識が根底からひっくり返ることもあるかもしれません。

 

共通質問2)あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?

家族4人でご飯を食べる時間です。“不食”という、全く何も食べない人に関する本を読んで、人間を満たすものは食べ物だけではないと確信して以来、私の食事は朝10時と夜6時の2回です。2食にしてから、何となく体調がいいような気がするので、1日3食が常識だからということではなく、体の状態に応じて一人ひとり変えていくのが良いのかもしれませんね。特に大切にしているのは夕飯。ほとんど毎日家族で食卓を囲むことができるので、子供の話を聞きながらご飯を食べていると、つくづく幸せだなと感じます。

未来問答 No.40

あなたの情報収集の方法を教えてください。

YouTubeで講演を聴く

未来問答 No.39

あなたが未来の可能性を感じる人を1人教えてください。

〈クルミドコーヒー〉店主の影山知明さん

未来問答 No.38

新しいアイデアを思いつくのは、どんな時ですか?

インプットを積み重ねた後

未来問答 No.37

挑戦してみたい習い事を教えてください。

武術