FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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小田雄太 
デザイナー・アートディレクター

2004年多摩美術大学GD学科卒業後、アートユニット明和電機 宣伝部、デザイン会社数社を経て11年にCOMPOUNDinc.設立。13年にまちづクリエイティブ取締役に就任し、エリアブランディングに携わるほか、多摩美術大学非常勤講師も務める。最近の主な仕事は、COMME des GARÇONS「noir kei ninomiya」デザインワーク、「100BANCH」VI・サイン計画など。
http://compoundinc.jp

 

共通質問1) あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?
生活の拠点を複数持つことが定番になると思います。社会的な背景として、今、世の中では家が余っていて、家を借りるハードルはどんどん下がっていますよね。さらに、オンラインなど、コミュニケーションの方法も多様化していて、多拠点生活を可能にする条件はすでに整っていると思うんです。今はまだ考え方が追いついていなくて、ひとつの場を所有して、留まらないといけないという空気が良心として残っています。一方で、今の大学生はもっと柔軟な思考をしているんです。シェアハウスに住む学生も多いですし、従来のようにひとつの家を所有し、守ることの必要性やメリットを感じていない。5年後にはそういう大学生も社会に出て、拠点というセーフティネットを複数持つという選択をする人が増えるのではないでしょうか。

 

共通質問2) あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?
人と共感できた時です。「ひとりじゃない」と感じられるだけで幸せなんですよね。共感するものは、ゲームでも映画でも音楽でもどんなものでも良くて、「面白い」でも「感動する」でも極端に言えば「ムカつく」でもいい。そこに世の中の倫理はあまり関係ないと思います。デザイナーとしても、ブランドなり企業が持つ、ひとつの伝えたい思いに対する共感を最大化することが仕事だと思っているので、普段から、人に何か共感してもらえるように、自分が好きになったものは、その周辺にある関連するものまで意識的に理解しておく癖がついています。何かひとつにこだわりを持ちすぎて、誰かと共感するきっかけを排除してしまうのは嫌なんですよね。自分がよくバンドTシャツを着るのも、知らず知らずのうちに、共感されることを求めているのかもしれません(笑)。

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