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薬膳

ある日の夕食。青山さんは薬膳の知識を生かして、その日の体調に合わせた食材や組み合わせを選ぶとともに、色味や食感も大切にしているのだそう。

人の心と体は、食べるもので作られると思っているので、毎日の食事には気を使っています。薬膳は伝統医学なので、薬を使うものだと思われがちですが、知識があれば、普段簡単に手に入る季節の食材だけでもできるんです。汗をかいた時には、水分とともに「気」を補給できる食材を選ぶなど、簡単なことですが、常に意識しています。数年前に体調を崩した時に、その日の体調に合わせて薬を煎じたり、食事を作ったりしていた祖父の姿をふと思い出して、本格的に学び始めました。祖父は、30代の頃に、結核で余命宣告を受けながら、自分で考えた食事療法を取り入れたところ、83歳まで生きたんです。旬の食材を取り入れながら、薬膳を意識するようになったおかげで、体調の悩みは、ここ数年はほとんどないですね。

京都府出身。大学卒業後、美容業界を経て2005年に京おばんざい屋「青家」をオープン。1日1組限定の料理屋を営む実家の母から受け継がれた京おばんざいと韓国家庭料理、美容と薬膳の知識を生かしたスイーツなどを提供している。2010年には京甘味処とお持たせの店「青家のとなり」をオープン。レシピ本の出版や企業の商品開発、講演会なども行っている。国立北京医薬大学日本校卒業。2010年、国際中医薬膳師資格取得。

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