FUTURE IS NOW

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素材そのもののおいしさが引き立てられている

初めて行く店は行き当たりばったりで選ぶことが多いですが、その中でもう一度行きたいと思うのは、食材の本来の味を生かしている店です。料理には、いろいろな材料や調味料を組み合わせて新しい味を作るカレーのようなものもありますが、僕が好きなのは少ない材料やシンプルな味付けで素材そのものの味を生かした料理。以前、一時的にベジタリアン生活をしたことで、限られた食材をいかにおいしくするかを考えるようになり、視野が広がりました。良い食材を使うことだけでなく、それを台無しにしない焼き加減や味付けは料理人がものの良さを理解しているかどうかにかかっていると思うので、初めて行く店では、ごまかしのきかないシンプルなメニューを選びます。最近気に入っているのは、渋谷にある〈山城屋庄蔵〉。和食とイタリアンという、素材を生かす2つのジャンルのフュージョンのような料理が面白いんです。月替わりのメニューは、どれも食材本来のおいしさを生かしたものばかりで、いろいろと味わいたいなと思います。

1985年スウェーデン生まれ。高校時代に日本茶に魅了され、スウェーデン初の日本茶専門家を志して来日。2016年からは日本茶輸出促進協議会に所属し、国内外でお茶の講座やセミナーなどを開催し、テレビやラジオにも出演。初の著書『僕が恋した日本茶のこと 青い目の日本茶伝道師、オスカル』は現在好評発売中。
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