FUTURE IS NOW

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新島襄旧邸の、和と洋の融合した美しさ

私は京都出身で、幼い頃はよく、新島会館というところで遊んでいました。ここには同志社を創始した新島襄の旧邸があって、その建物は京都の伝統的な町屋に、新島襄自身が海外で見てきた洋の美しさがミックスされているんです。機能面でも、日本の古くからのかまどを残しながら、寒さを和らげるためにセントラルヒーティングを用いるという洋の要素を取り入れています。そんな空間が当たり前に近くにあったので、自然と経年変化の美しさや、そこで過ごした人たちの思いが味になって引き継がれていく良さを魅力的に感じるとともに、自分の中に蓄積されてきた知識や経験を暮らしで表現することの素晴らしさを知りました。今の自宅の空間づくりにもつながっています。

京都府出身。大学卒業後、美容業界を経て2005年に京おばんざい屋「青家」をオープン。1日1組限定の料理屋を営む実家の母から受け継がれた京おばんざいと韓国家庭料理、美容と薬膳の知識を生かしたスイーツなどを提供している。2010年には京甘味処とお持たせの店「青家のとなり」をオープン。レシピ本の出版や企業の商品開発、講演会なども行っている。国立北京医薬大学日本校卒業。2010年、国際中医薬膳師資格取得。

http://aoya-nakameguro.com/