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常滑焼の急須

オスカルさんのご自宅にある大量の急須。最近では、海外に行く時に急須を持って行き、現地の水を使ってお茶を淹れて味の違いを確かめているのだそう。

私は、日本茶はフルコースに匹敵すると思っています。旨みと甘み、渋み、苦味に加えて、爽やかな香りも楽しめて、それだけでコンプリートな料理なんです。その日本茶を楽しむために重宝しているのが、〈常滑焼〉の急須です。自宅には様々な産地や形の急須が40個以上あって、お茶の種類やシチュエーションによって使い分けています。特に、煎茶を飲む際に選ぶのは炻器です。お茶に含まれる苦味と渋味をある程度吸着してくれるので、まろやかな味になるんです。中でも〈常滑焼〉は、見た目の美しさはもちろん、規模の大きな産地だからこそクオリティが高く、使い勝手もいいので、朝起きた時や、仕事から帰宅した時など、1日の中のあらゆるタイミングで使って日本茶を味わっています。

1985年スウェーデン生まれ。高校時代に日本茶に魅了され、スウェーデン初の日本茶専門家を志して来日。2016年からは日本茶輸出促進協議会に所属し、国内外でお茶の講座やセミナーなどを開催し、テレビやラジオにも出演。初の著書『僕が恋した日本茶のこと 青い目の日本茶伝道師、オスカル』は現在好評発売中。
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