FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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実物を見に行く

ものの情報を得たい時、私はできるだけそのものを実際に見に行くようにしていて、それがたとえ海外にある場合でも、時間が許す限り飛んで行きます。実際、毎年海外に行っていて、去年は、香港とロンドン、ニューヨークに行きました。現地では、限られた滞在期間の中でできるだけ多くの情報を集めるために、事前に調べておいた展示やギャラリーなど、気になるところを片っ端から回ります。1週間で50箇所以上回ることも珍しくなく、あまりにハードなので毎日フラフラです(笑)。回りながら見つけたフリーペーパーやポスターは、いつか役に立つかもしれないので、とりあえず資料としてファイリングしています。また、知らない場所へ行くと、初めて通る道や降りる駅、初めて会う人など、何から何まで新鮮に感じます。作品のバックボーンとして、そのアーティストが生まれた環境にも触れることができるので、情報収集のために実物を見に行くという方法は、キュレーターという仕事をする自分に、とても合っていると思いますね。

東京都生まれ。2014年に中目黒のアートギャラリー「VOILLD」設立。
展覧会の企画・ディレクションを中心に、アートイベントの企画・開催、作品やアーティストのコーディネート、アーティストマネージメントなど、アートに紐付く多岐にわたるプロジェクトを行う。近年ではラフォーレ原宿の広告制作や伊勢丹新宿とのコラボレーショングッズ、ポップアップギャラリーなども手掛ける。
www.voilld.com