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和多田喜『日本茶ソムリエ・和多田喜の今日からお茶をおいしく楽しむ本』

『日本茶ソムリエ・和多田喜の今日からお茶をおいしく楽しむ本』和多田喜(二見書房)

日本茶に関する本をよく読んでいて、特に和多田さんの本は淹れ方やアレンジの仕方についてのインスピレーションを与えてくれました。この本に出会ったのは、岐阜大学に留学していた2010年頃です。当時はまだ日本語がままならず、1ページを読むのに1日かかるほどでした。翌年、和多田さんが営む青山の〈茶茶の間〉というお店でご本人にお会いし、その後セミナーにも参加することができました。留学を終えてスウェーデンに帰ってから、日本語も上達し、直接お話できたことで読みやすくなり、本の内容をしっかりと理解できるようになりました。「旨みや甘み、渋み、苦味などを持つ、茶葉の何をどうやって引き出すのかは、淹れる人次第であって、それを上手くするためにはお茶を深く理解しなければならない」という考え方は、私がお茶と向き合う際には常に根底にあります。留学当時、セミナーで和多田さんに書いてもらったサイン入りの本は、今でも大切にしている一冊です。

1985年スウェーデン生まれ。高校時代に日本茶に魅了され、スウェーデン初の日本茶専門家を志して来日。2016年からは日本茶輸出促進協議会に所属し、国内外でお茶の講座やセミナーなどを開催し、テレビやラジオにも出演。初の著書『僕が恋した日本茶のこと 青い目の日本茶伝道師、オスカル』は現在好評発売中。
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