旅先で買ってしまうのは、パンとお菓子と調味料。パンは日持ちしないため、ほかの街に流通しづらく、土地柄が現れて地域性が出やすいんです。パンはその街の学校給食になっていることもあり、戦後まもなく給食で出されていたという話を聞く機会もありました。地元学生との交流も盛んで、学生のリクエストがあったから作られたというパンの話や、お客さんが帽子に例えたことから「帽子パン」と呼ばれるようになったエピソードなど、地域に根づいたお話が聞けるんです。調味料にも街の人の好みが出やすいんですよ。例えば、甘いお醤油なのか、辛いお醤油なのかとか。その土地の調味料を買って帰って、必ず試しています。調味料はだいたい瓶が多いので、帰りの荷物が重くなりますけどね。