FUTURE IS NOW

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みやぶんの白梅干し、カニ醤油のしぼっただけの醤油、湯浅醤油の魯山人

〈みやぶん〉は、紀州南部で育った最高級の南高梅のみを使用した梅干し専門店。白梅干しのしょっぱさとすっぱさのバランスが丸山さんのお気に入りポイント。

僕は梅干しが大好きで、中でも和歌山県の梅農家さんが製造、販売している梅干し専門店〈みやぶん〉の白梅干が一番好きです。白梅ってしょっぱさとすっぱさの中間ぐらいの味ですが、塩味も酸味も強すぎなくて食べやすい。仕事で梅農家さんとお付き合いすることも多いのですが、〈みやぶん〉の白梅干しには、いつも「うまい!」と唸ってしまいます。僕はどんな料理を食べる時も、この白梅干しを付け合わせにしています。あと、醤油は料理に合わせて2種類を使い分けています。1本目は大分県にある〈カニ醤油〉のもの。慶長5年創業の九州で最も歴史ある醤油屋さんです。〈カニ醤油〉といってもカニが入っているわけではなく、創業者が可児(かに)さんという名前なんです。僕は九州出身なので甘みのある九州醤油はやっぱり欠かせません。うちで使っているのは無添加で作っているしぼっただけの醤油。ほのかな甘みと粘り気が少なくておいしいですよ。もう1本は、和歌山で有名な〈湯浅醤油〉の魯山人。こちらは言わずと知れた関西味の上質なお醤油。北海道で無農薬、無肥料の自然栽培をしている折笠農場の大豆を使っていて、代表の折笠健さんから紹介してもらって使い始めました。

1971年大分県生まれ。大学卒業後、複数の会社勤務を経て、2013年に代官山ワークスを設立。2013年より小規模生産者の販売チャンネルとなる都市型マルシェ〈太陽のマルシェ〉を企画運営。現在では、様々な企業と「食×コミュニケーション」をテーマにしたイベントを実施している。また、2015年には北海道帯広から食を発信する会社、グリーストーリーブラスを設立し、取締役に就任。『北海道食べる通信』を創刊し、農山漁村と都市をつなぐ新しい仕組みで日本の食の常識を変えていく。
http://www.daikanyamaworks.com/