FUTURE IS NOW

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隅田屋商店の米、増辰海苔店の海苔、古代の塩

〈山角や〉のおむすびに使われているという〈隅田屋商店〉のブレンド米。毎年のお米のできによって配合を変えているのだといいます。

お米は墨田区で100年続く米穀専門店〈隅田屋商店〉のお米を使っています。僕が運営している出張おむすび屋〈山角や〉のために、おむすびに合うブランド米を作ってもらっているんです。お米マイスターの片山真一さんが、その年のお米の特性を活かしてブレンドしていて、今は〈ひとめぼれ〉と富山県産〈コシヒカリ〉のブレンド米を使っています。海苔は、千代田区の九段にある〈増辰海苔店〉のもの。ここも100年以上営む海苔問屋です。おむすびも、具材によってしっとりした海苔が合うものや、パリッとした海苔が合うものがあるので、「どういう海苔がいいですか?」と丁寧に相談に乗ってくれるのが嬉しいんですよね。海苔は焼いた瞬間が一番おいしいので、すぐにパックして鮮度にこだわっているのも魅力です。塩は中国内陸部の塩田で、天日干しで自然乾燥させている古代の塩。日本の海水で作った塩もミネラルが豊富ですが、ここのはほのかな甘みがあって、ちょっと粗いのが気に入っているポイントです。

デザイン会社に勤務しながら、出張専門、オーダメーイドのおむすび屋〈山角や〉を運営。日本各地の食材をアレンジしながら、日本人のソウルフード“おむすび”の新しい魅力を提案している。ケータリングやワークショップの他、食まわりの企画、プロデュースなども行っている。
http://sankakuomusubi.jp/