FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

FUTURE IS NOW

川村庸子 
編集者

1985年埼玉県生まれ。在学中からasobot inc.に参加し、ディレクターとして、企画・編集・地域のリサーチを行う(2014年まで)。2006〜2010年、NPO法人シブヤ大学の企画・運営・姉妹校立ち上げを支援。2014年5月〜2015年12月までオルタナティブスペース「undō」代表を務める。近年は、ABI+P3共同出版プロジェクト『言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方』、Art Support Tohoku-Tokyo『東北の風景をきく FIELD RECORDING』など、さまざまなプロジェクトに伴走しながら編集を行っている。

共通質問1)あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか? 

 

何かを誰かに手渡す時、情報や意味内容だけでなく、形やリズムなど“テクスチャー”も重視されるようになっていくと思います。もちろん今でもそうですが、これからはよりずっと。WEBやSNSで得る情報は、要点がまとめられていてすぐに内容を知ることができますが、それは、ものの価値や意味が内容だけになってしまっているということでもあります。そんな中、ある出来事や問いに向き合うその時間をどのように過ごすかということのほうを大事にしたいと思っています。例えば、紙の本。ページをめくる手触りや文章が身体の中に入ってくるリズム、読んでいる間に自分の身に起こった日々の出来事もかけがえのない経験です。感じ方は人それぞれで、同じ本でも時が経てば感想も変わります。内容以外の部分にも、大切なことがたくさんある。これから先、ただ情報を消費するだけではなく、そのものに触れることで起きる、個々人の反応や変化がもっと大切にされるような世の中になっていってほしいなと思います。そのためにも、伝わる速度やサイズはテクスチャーを考える上で大事な要素になってくるし、そのベストなバランスを模索して、形にしていきたいですね。

 

 

共通質問2)あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?

 

わりとよく小さな幸せを感じるほうなのですが、例えば、ふとした瞬間に天気や季節の変化を感じた時です。朝目覚めた時の天気で、人の気持ちはずいぶんと違いますよね。また、嫌なことがあっても、綺麗な夕陽を見たら吹っ飛んじゃう。私たちは抽象的で些細な事柄に支えられているんだということを思い出します。私はよく引っ越しをするのですが、家を探す時は、大きな窓があることと、陽当たりの良さを重視します。今住んでいる家は北の方角以外に窓があるため、1日中どこからか、外の光が差し込んできます。

未来問答 No.36

最近あった、心があたたまるお話をひとつ教えてください。

一冊の本が運んできた出会い

未来問答 No.35

あなたのとっておきの温泉(銭湯)を教えてください。

下高井戸の月見湯

未来問答 No.34

冬になると食べたくなる「鍋」を教えてください。

ピエンロー

未来問答 No.33

この冬購入した、一番あたたかいファッションアイテムを教えてください。

SAGYOのマグロ漁船の靴下