FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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内田文郁 
ファッションデザイナー

1979年宮城県生まれ。2005年、夫とともに東京・中目黒に「JANTIQUES」をオープン。2014年より自身のブランド「FUMIKA_UCHIDA」を立ち上げる。同ブランドは、モデルやスタイリストなどからの支持も厚い。
http://fumika-uchida.com/

 

 

共通質問1)あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?

 

ファッションの仕事をするようになり、大量生産ではない、ハンドクラフトのものに強く惹かれるようになりました。特に気になるのは、生地や装飾品パーツのクオリティ。でも、昔ながらの職人さんの技術を取り入れたくても、昔は作れたのに今は作れないというケースは、国内外問わずよくあることなんです。特に生地については、効率性を重視した機械的なものしかできなくなっていて、ビンテージ以外で自分が纏いたいと思える生地があまり見当たらないほど。あらゆるものが揃う日本だからこそ、人々の目も肥えて、そうしたハンドクラフトの技術が改めて見直される時期ではないかと思っています。例えば夏に浴衣を着る人が増えていますが、うわべだけでなく、海外に誇れる日本のカルチャーとして、それを支える職人さんを育成することが、広い意味で今後のスタンダードになっていくのではないかと考えています。

 

 

 

共通質問2)あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?

 

見たこともない不思議なものに出会った時。「何でこんな色やデザインになったんだろう?」と、ひと目見ただけでは理解できない民族の装飾品などにハッとさせられることが多いです。そういうものは大抵、商業的なものではなく、自分たちだけのために作られたピュアなもの。また、すべてのデザインのソースは自然にしかないと思っているので、その土地の自然の有り様を組み立てていった結果がこれなんだな、ということが理解できた時に、幸福感を感じます。先日パリに行って、アフリカの帽子やジュエリーを見たときも同様に感じました。一見、何のために作られたのかよくわからないのですが、色といいデザインといい、私の発想をはるかに超えていて、とにかくいい雰囲気のものでした。デザイナーとして「やられた!」という悔しさと同時に、喜びがこみ上げましたね(笑)。

未来問答 No.16

旅先でつい買ってしまうものは何ですか?

生地・水まわりの雑貨

未来問答 No.15

宿選びの基準を3つ教えてください。

歴史を感じさせる佇まい・エリア・バスタブ

未来問答 No.14

あなたならではの、旅の必需品を教えてください。

TPOに合わせる生地と靴、香水

未来問答 No.13

いつかあなたが旅したい場所は?

アフリカと中東と東ヨーロッパ