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酒場でのコミュニケーション

何かに興味を持つきっかけは、たいてい酒場から生まれている気がします。僕はお酒が大好きで、ほぼ毎日飲みに行きます。運が良いのかもしれませんが、そこの店主さんはもちろん、たまたま居合わせたお客さんが知り合いの知り合いだったなど、面白いつながりがどんどんできるんです。その場にいてお酒を飲んでいるだけで、自分の興味があるトピックを見つけることができるので、すごく楽しいですね。例えば先日、酒場でのコミュニケーションをきっかけに、発酵の面白さを知りました。今は、本やネットでいろいろと菌のことを調べては、知識を深めています。コミュニケーションを取ると、みんな違う人間なので、思いもよらない考えを聞くことができますよね。コミュニケーションじゃないと生まれない反応や、自分で深めているだけでは見つからないような新しい気付きが得られるので、アナログな情報の広がり方を普段から大切にしています。

曖昧さや不安定さに向き合う仕事を愛す。精神医学や心理学を少しでも身近に感じてもらうことを考えている。総合病院に勤務する傍ら、執筆も行い、連載はWeb『Yahoo!ライフマガジン』で「めし場の処方箋」、雑誌『BRUTUS』で「本の診察室」など。その他、様々な場所への寄稿などを行う。音楽活動は、コーラスグループ星野概念実験室、ユニットJOYZ、タマ伸也氏(ポカスカジャン)とのユニット「肯定s」の他、□□□(クチロロ)のサポートギターなども。初の著書、いとうせいこう氏との対談『ラブという薬』が発売中。

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