FUTURE IS NOW

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玄米、ぬか床、圧搾しぼりの菜種油、スパイス

数多くの調味料を揃えることで、味のちょっとした違いの香りや味を楽しむことができるのだそう。

我が家は玄米食なので、当然、主食として欠かせないものに玄米があります。茨城に住む知り合いの農家にずっと頼んで取り寄せています。それから祖母の代から床分けされたぬか床。それと圧搾しぼりの菜種油は、何を炒めてもコクと香りが出るので気に入っています。また、私はインドが好きで何度も訪れていて、それを機にクミンやコリアンダー、フェンネル、青唐辛子といったスパイスの魅力に目覚めました。インド料理では、スパイスを重ね使いしますが、日本料理はだし文化がベースにあって、薬味は基本的に1種類しか使いません。なので、スパイスの使い方に迷ったら、まずは日本の薬味の感覚で1種類だけを使ってみるのもおすすめです。だんだんと他のスパイスとの相性もわかってくると思いますよ。

1981年仙台生まれ、東京育ち。料理好きの母の影響で料理に興味を持つ。早稲田大学応用化学科卒業後、千葉大学大学院自然科学研究科デザイン専攻を修了。インテリアデザイナーを経て、フードデザイナー・モコメシとして独立。“食べるシチュエーションをデザインする”をコンセプトに、食事中のすべての過程が楽しく、美しく、心に残る食空間を大切にするのがモットー。
http://www.mocomeshi.org/