自分の店で、ものの魅力が引き立つような構成を考えながら、陳列をしたり、案内状の作成のための撮影をしたりしている間は、目の前のことに没頭していると言えるかもしれません。自分自身がまだ見たことのない景色を見てみたいという願望が根底にあるのだと思います。時には、産みの苦しみを感じることもありますが、同じ品物でも配置を変えただけで新鮮味が加わり、新たな魅力を発見できるので、いつも発見があります。展覧会などの案内状のビジュアルを作る時は、自分でものをスタイリングして写真を撮っています。いずれも初めに明確な完成図があるというよりも、ぼんやりとした輪郭を元に、ものの配置を替えたり、微調整したりして、イメージを探りながら作り上げていくスタイルです。