メディアアーティストの落合陽一さん
年齢や環境に関係なく、誰もが未来の可能性を秘めていると思います。実際に、身近な人にも、40歳や50歳を過ぎても新しい仕事に挑戦する人がいて、それぞれがそこに可能性を感じさえすれば、誰でも未来を切り拓くことができるんだと感じていますね。なので、ひとりに決めるのはすごく難しいのですが、最近、たまたまTBSの「情熱大陸」を見て感動したのが、落合陽一さんです。例えば、目の網膜に直接映像を写すことができるような網膜投影の技術の開発に取り組んでいて、もしうまくいけば、近眼や老眼の人もメガネやコンタクトレンズが必要なくなるそうなんです。テクノロジーを駆使して、まさに未来を切り拓くプロジェクトに取り組んでいますし、研究がしたいからほとんどグミしか食べない、という少し極端なところも面白い。興味があるものがはっきりしていて、毎日ワクワクし続けているところがすごいなと思いました。もちろん、鼓舞する意味で、未来の可能性を感じる人は自分でもあります。いつまでも好奇心を持ち続けて、毎日ワクワクし続けていたいですね。
曖昧さや不安定さに向き合う仕事を愛す。精神医学や心理学を少しでも身近に感じてもらうことを考えている。総合病院に勤務する傍ら、執筆も行い、連載はWeb『Yahoo!ライフマガジン』で「めし場の処方箋」、雑誌『BRUTUS』で「本の診察室」など。その他、様々な場所への寄稿などを行う。音楽活動は、コーラスグループ星野概念実験室、ユニットJOYZ、タマ伸也氏(ポカスカジャン)とのユニット「肯定s」の他、□□□(クチロロ)のサポートギターなども。初の著書、いとうせいこう氏との対談『ラブという薬』が発売中。