FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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キッチンを気分の上がる場所にする。

今の家に住む前は実家にいました。子供が二人いて、私も働いているので、料理や家事は母がやってくれていたんですね。新しい家に住んでからは全部自分でやらなくてはいけなくなり、どうせやるなら気分良くやりたくて、キッチン用品や食器、カトラリーを、自分が気に入ったもので揃えています。柳宗理のやかんや鍋は、持ち手がコロンとしていたり、湯気が手に当たらないように工夫されていたりと、すごく細かく配慮されていて使い勝手がいいんです。雰囲気もすごく好きです。カトラリーは、grafのデザインしたSUNAOというブランドのものを使っています。持ち手の、手に当たる側がプクッと膨らんでいて、持った時に気持ちがいいんです。器は作家さんのものが多いですね。コップは石川ガラスという、主人の古い友人が手がけたものを使っています。自分が一つ一つ選んだものだと料理していて気持ちが上がりますし、日々の疲れも癒される気がして。家では「また買った?」とか言われますけど、気分が良くなるためには!

1975年東京都生まれ。青木淳建築計画事務所を経て、2002年に永山祐子建築設計を設立。「ルイ・ヴィトン京都大丸店」や横尾忠則の美術館「豊島横尾館」、小淵沢のホール複合施設「女神の森セントラルガーデン」、「カヤバ珈琲」、「木屋旅館」などを手がけている。主な受賞に2014年度日本建築家協会JIA新人賞「豊島横尾館」等。

http://www.yukonagayama.co.jp/