2018.07.26

思いを伝える、贈り物の選び方<全8回>

第3回 イヴルルド遙華さんの場合

「お中元」や「お歳暮」といった贈り物はあまりしない方も増えつつありますが、その伝統は今なお続く大切な文化です。一方で、手土産やお土産など、日常の何気ないシーンに贈る気軽なプレゼントの形「カジュアルギフト」の需要が高まっているのも事実。実際に人々は、どんな場面で、どんな想いからものを選んでいるのでしょうか?この特集では、自身の活動から人々に刺激や感動を与えている方たちへ聞き取り調査をしてみました。

今回お話を聞いたのは、フォーチュンアドバイザーのイヴルルド遙華さん。

Profile

イヴルルド遙華/フォーチュンアドバイザー

前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る。西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。著書に『占いを科学する!最強のエレメント占い』(1380円/主婦の友社)など。ELLE ONLINE(ハースト婦人画報社)やVoCE(講談社)に占いコンテンツを提供している。

https://www.ineori.com/

贈りたい人:母

贈りたいシーン:海外旅行のお土産として

贈りたいもの:パリのフィトセラピー(植物療法)で調合されたハーブティー

オペラ座の近く、パリ1区にある〈Herboristerie du Palais Royal(エルボリストリ デュ パレロワイヤル)〉。ここには日本人のスタッフがいるので、フランス語がわからない方にも心強い。店内はハーブのほか、化粧品やキャンディー、サプリメントも揃う。

選んだ理由

私は、母の20歳の時の子供なので、親というよりも友達に近い感覚なんです。ふらりと雑貨屋に立ち寄った時や、海外に行った時は母へのお土産をつい探してしまいます。先日までパリに仕事で訪れていたんですが、そこで訪れたフィトセラピーのお店がとても面白かったんです。若いモヒカン頭のお兄ちゃんから、おじいちゃんおばあちゃんまで、老若男女がそのお店で自分にあったハーブティーを調合してもらっていました。日本でフィトセラピーというと、少し敷居が高く、意識の高い女性のためのものというイメージですが、パリではとっても身近なものなんですよね。夏バテの季節ですし、母にはここで冷え対策のお茶をプレゼントしたいです。一緒にパリに行って、このお店に連れて行ってあげるのもいいですね。足を踏み入れただけで健康になれそうなこのお店は、きっと母も気に入ってくれるはず。

イヴルルド遙華さんが大切にする贈り物の条件

・旅先など、その場所でしか買えないもの

・運気が上がるもの

 

旅先は、非日常なエリアだからこそ、相手のことを思い出すことがあります。今しか買えない、ここでしか買えないものというのは、買う方ももらう方も、特別な思い出が残る気がします。また、職業柄相手をよく観察しているので、相手が持っているものが気になったり、目に止まったりすることが多くあります。「あの人猫モチーフが好きだったな」と思って、つい買ってしまうことも。プレゼントに困った時にオススメしたいのが、相手のラッキーカラーやラッキーモチーフを調べること。生年月日がわかれば簡単に調べられるので、ぜひ活用してみてください(*1)。コミュニケーションのきっかけにもなりますし、その人だけの特別な贈り物になると思います。全ての人に共通のラッキーアイテムもあります。例えば、リップや口紅など唇周りのアイテムは恋愛運をあげてくれますし、お花は、魅力をアップしてくれる。私もちょっとした集りの時に持って行くようにしているんです。鏡は昔から魔除けとして使われているように、悪いことを跳ね返すと言われています。男性へのプレゼントだったら、勝負に勝つとされるハンカチなど。こうやってちょっとだけ占いの要素を入れると、渡したあとのおしゃべりも盛り上がるのでオススメです。

 

(*1)ELLE オンラインでは生年月日を入力するだけで、簡単に自分のエレメント(主星)とラッキーカラーなどが調べられます。https://www.elle.com/jp/horoscope/happyfortune/

 

次回は、アートディレクターの川上恵莉子さんにご登場いただきます。