FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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eri 
mother/VTOPIAデザイナー、DEPTオーナー、バイヤー

1983年、NY生まれ。2004年にオリジナルのテキスタイルやレースや刺繍などを用いたアイテムを中心とした〈mother〉、2012年に〈VTOPIA〉を立ち上げる。2015年には東京を代表する古着屋として人気を博した〈DEPT〉をリオープン。昨年2016年には自身のテーブルウェアブランド 「TOWA CERAMICS(トワセラミックス)」をローンチさせた
http://www.mothermother.com/mother/index.html

共通質問1)あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?
安価な服の質が上がり、古着の質も上がると思います。古着屋という職業は過去のことを掘り下げているように見られがちですが、今着ている服が次の古着になるので、今を観察することが意外と重要です。10年ほど前、ファストファッションが日本に上陸し、安価なのに流行を押さえた服を誰でも買える世の中になりました。私が今着ている服は80年代くらいの古着ですが、質が良いので今でも十分可愛く着られます。ですが、買い付けに行く、集積所の古着は1、2年前に作られた服なのに、もう再生できないくらいの様相になっていました。ファストファッションは安価で、大量生産だから悪いのではなく、ただ生きながらえない服を作っていることが残念です。今は安く作る、早く作るということを注視しすぎている気がしますが、5年後、10年後にはファストファッションの概念が変わり、安くても丈夫で、上質になってくるのではないでしょうか。古着になり得る洋服のクオリティが上がると、その相乗効果で古着自体の質も良くなるので、安価で上質な服が定番になるといいなと思っています。

 

 

共通質問2)あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?
自分が選んだ古着が店に並んでいるのを見る時です。古着は、時代も国籍も年齢も全く違うものの集まりなんです。それぞれにいろいろな持ち主がいて、いろいろな背景があって、それらが私の目線によって集められたり切り取られたりしている。時空を超えて、集まっていること自体が奇跡に思えます。私は自分を“古着の仲介人”と呼んでいますが、私を介することで、最大限可愛く見えるようにします。古着のスタイリングは偶然が幾度となく重なって生まれるもの。自分たちの思惑やスキルを超越した良さを持っていると思います。自分の力で及ばないようなものを目の当たりにすることに生きがいを感じていますし、自分の存在価値や意義を感じます。

未来問答 No.28

あなたのやってみたいパーティーを教えてください。

ひたすら踊るパーティー

未来問答 No.27

あなたのお気に入りの冬の楽しみ方を教えてください。

未来問答 No.26

最近、奮発して購入したものは何ですか?

エルメスの大判のバスタオル

未来問答 No.25

あなたがいつか叶えたいことを3つ教えてください。

家を建てる、自分の手で陶器を作る、自分の本を作る