FUTURE IS NOW

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鬼木孝一郎 
建築家・空間デザイナー

1977年東京都生まれ。株式会社日建設計勤務を経て、有限会社nendoに入社。10年間に渡りチーフディレクターとして国内外の空間デザインを手がける。2015年に独立し、鬼木デザインスタジオ設立。建築、インテリア、展示会の空間デザインを中心に多方面にて活動。
http://oniki-design-studio.com

 

 

共通質問1) あなただけが気づいている、5年後には定番になっている「もの」や「こと」は何ですか?
買い物をするお店の役割が変わっていくと思います。今はインターネットでものを買ったり、情報を得たり、なんでもできてしまう時代です。それがどんどん加速していく中で、実店舗で販売をする機能というのはそれほど重要ではなくなっていきます。インターネットでの購入は、注文したら次の朝には商品がもう届きますよね。どんどんスピードや効率化を求めて早くなっている。それは便利な部分もあるのですが、僕は最近それに疲れてきたと感じることもあるんです。実店舗はもう少しそれを抑制するような、スピードダウンのデザインが求められるのではないでしょうか。例えば店舗にカフェやギャラリーを併設し、ただ単にそこでものを売るというよりも、そういったものを通してブランドの世界観を伝えていく。せっかく出かけるのであればそこに滞在し体感して、ゆっくりした時間の流れを楽しめる場所が増えるといいですね。

 

 

共通質問2) あなたが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?
建築の現場に行った時です。自分が担当している現場はもちろん、建築現場の緊張感や高揚感がとても好きなんです。街中を歩いていても工事現場ではどうしても足を止めてしまいます。「ここが玄関で、ここがリビングなのかな」と想像するのも楽しい。自分の現場にも頻繁に足を運びます。現場に行ってからこそ気づくこともたくさんあるので、クオリティを保つためにもとても大切。現場に行くことで、工事をしてくれている方との連帯感を感じられることも大きいのかもしれません。工事に入る前に時間をかけて話し合いながら、みんなで考えてきたものが形になっていく。その瞬間に立ち会えることに幸せを感じます。

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