FUTURE IS NOW

時代の目利きたちの“今”から未来を探るメディア

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ありとあらゆること

やれることは何でも挑戦したいです。何にでもなれる自由を謳歌することが最も人間らしい姿だと思っています。何にも特殊化していないということが人間の特徴で、美しい毛皮も羽もないけれども、どんなものも身に纏えます。自分で空を飛ぶ能力はないけれど、様々な形で空を飛ぶことはできます。今の世の中は60歳以前に早期退職をして、第2の人生を歩み始める人も少なくないですが、江戸時代の隠居も、年を重ねて仕事を終え、人生はそこから始まるよという考え方でした。また、インドには、一生を4つの期間に分けて考える四住期という人生の教えがあります。第3の林住期では、悠々自適に自分を深めて、自分の好きなことをする。そして最後の遊行期は、生まれたところから離れ、世界を行脚していくという考えで、2000年も前からありました。今は人生100歳の時代ですし、古くて新しいライフシフト時代に、挑戦したくないことの方が少ないですし、好奇心は、幾何級数的に増えていますね。

 

1959年生まれ。東京大学文学部哲学科卒、東京大学大学院・文化人類学博士課程修了。(財)アジアクラブ主任研究員、東北芸術工科大学教授などを経て現在、京都造形芸術大学教授。人類学的な視点から地球環境問題やIT 社会を論じつつ、「触れる地球」などIT技術を活用した地球環境問題への独自な取組みを進める。その活動母体としてNPO法人ELP(Earth Literacy Program)を設立運営、代表理事を務める。

http://www.elp.or.jp/