参加者が手弁当で作り上げるパーティー
主催や参加者という垣根を越えて、みんなで作り上げてみんなで楽しめるパーティーがいいですね。パーティークリエイターとしていろいろな企画をする中で、コンテンツやしつらえももちろん大事ですが、パーティーに一番大事なのは参加する人だと思っています。どんな人と交流を持てたかは、満足度に直結する部分なんです。今年主催した「Afro&CAMP」というキャンプパーティーは、公には告知はせずに、僕が会いたい100人だけをご招待しました。コンテンツは特に用意せず、ステージや音響、装飾などもすべて参加者が手弁当で作り上げます。費用は割り勘で、みんなやりたいことを「やりたい」という理由だけでやるパーティーなんです。影響を受けたのは、アメリカの「バーニングマン」の精神。7万人近い来場者は、プロもアマも関係なく一律に参加費を払い、約1週間の会期中、アートや音楽など、それぞれに自己表現をしながら砂漠の中で生活をします。ものの売買は禁止で、見返りを求めず誰かに何かを与えて、自分がハッピーになるというギフティングで成り立っています。今の世の中は、やりたいという気持ちに対して、お金になるかどうか、世の中に認められるかどうかを気にしすぎ。ビジネスになるかどうかは別の話で、みんながやりたいことをやってハッピーならばそれで良く、その表現の場としてパーティーが機能すればいいなと思います。
ソーシャル時代のインサイトを捉えた体験の設計、メディアやSNSの情報の設計、新感覚の空間プロデュースなど、世の中に新しいワクワクを提供するべく活動中。実績としては、2012年以降、「泡パ®」の名称で泡パーティーを全国に展開。他にも、街中を巨大ウォータースライダーに変える「Slide the City」やハウスミュージックに合わせてマグロをさばく「マグロハウス」など、プロジェクトは多岐に渡る。