着物はもともと大好きで、本当はいつも着ていたいくらいなんです。見た目が素敵なのはもちろんのこと、洋服よりも腰が楽ですし、姿勢も良くなります。今はイベントなどの特別な機会にたまに着るくらいですが、準備をしているカフェ〈Te to ba〉がオープンしたら、毎日着物でお店に立ちたいです。着物を時々着るようになったのは、五島市に移住してからですね。日本舞踊をやっている地域の方に着物を１着譲っていただいたことがきっかけで、着付けを教えてもらったり、Youtubeで自主的に練習したりしながら少しずつ自分でも着られるようになりました。今も着物を着て町を歩くと、「うちにも古いものがあるから着てちょうだい」と地域の方から声をかけられることがあります。地域のご高齢の方の家には、自分では着なくなってしまった少し派手な柄のものなど、高級な着物が残っていることも多く、「若い子に来てもらって嬉しいわ」と喜んでもらえるんです。今では貰い過ぎてたんすが着物だらけになってしまいました（笑）。自分が着ている姿を見て、島に住む高校生などの若い世代が着たいと言ってくれることも嬉しいですね。いつかは自分の訪問着を１着作りたいと思っていますが、しばらくは“リアルアンティーク”な着物を楽しみたいです。