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2018.04.02

谷中日記

第1回| はじめまして

はじめまして。未来定番研究所の今谷です。

このたび江戸の風情を残す町、台東区の谷中に事務所を構えました。その建物は大正時代初期の築100年にもなる古民家です。これを現代のオフィスとして使えるようにリノベーションしたのです。

外観はこんなのです。

今は外国人であふれている谷中銀座からすぐの場所です。朝倉彫塑館の斜め前と言った方が探しやすいかもしれません。この建物は大正時代にカフェだったようで、工事の最中に当時の面影を残す洋風の腰壁や壁紙が発見されました。その後昭和に入って平成まで銅菊さんという銅細工職人さんの工房兼自宅として使われていました。親子丼発祥の店として有名な日本橋の玉ひでさんの鍋をここで作って納品されていたようです。その銅細工の道具類が全て残されていましたので、この建物の記憶としてそのまま展示させてもらうことにしました。

こんな感じです。

未来定番研究所って何?なぜ谷中?という声が聞こえてきそうなのでご説明しますね。

未来定番研究所は、大丸松坂屋百貨店の一部署です。5年先の未来に何が起きるか、どんな生活が待っているか、その時の価値観はどう変わっているのか。そんなことに想いを巡らせ、今起きている未来の芽を発見し、それを育てるための活動をしています。あ、それでも何言ってるのかわかりにくいですね。研究所といえばテクノロジーを思い浮かべるかもしれませんし、百貨店なので商品開発を思い浮かべるかもしれません。でも、我々はテクノロジーでも商品開発でもなく、人の生活を研究していると言っていいかもしれません。

そして、大丸松坂屋百貨店は大丸と松坂屋が一つになった会社、どちらも江戸時代発祥の歴史ある小売業。とても古い会社だけど、やってることは最先端。そんな風に言われるための活動と言えるでしょうか。江戸時代に生まれた谷中を選んだ必然性はそんな理由もあるんです。古い器の中で未来に想いを馳せる。それが未来定番研究所なんです。

これからよろしくお願いします。

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