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未来問答 No.22人生で一番泣いた作品は何ですか?

2017—10—17

灰谷健次郎『兎の眼』

『兎の眼』灰谷健次郎(株式会社KADOKAWA)

初めて読んだのは、高校生の時。臼井鉄三という恵まれない家庭に生まれ育った小学生の男の子が主人公で、その子を取り巻く先生や友達、街の人たちが次第に、隠された彼の豊かな感性を見出していくという話です。時代背景は異なりますが、社会や学校が押しつける無意味な常識という圧力に違和感を覚えていた小さい頃の自分と重なり、感情移入して、当時震えるほど号泣したのを覚えています。この本は子供向けの児童文学ですが、大切なことを気付かせてくれるので、大人にもおすすめしたい1冊です。人間社会が嫌いだった当時の僕は、「人間が創るものは自然には敵わない」と思っていましたが、「人が創り出すものも美しい」と気付かされたきっかけにもなった作品のひとつです。

アーティスト育成、フライフィッシング冒険をライフワークとし、ニュージーランドで森の生活を営み、数ヶ月間は世界中で移動生活を送りながら、多数の連載、Instagram、自身のメディア〈4dsk.co〉、会員制コミュニティ『Lifestyle Design Camp』を通して表現活動を続ける。「オシロ株式会社」や「the Organic」共同代表、「LOHAS International」役員としても活動。著書に『モバイルボヘミアン』『The Journey 』『自由であり続けるために』など。レコード会社プロデューサー時代には、7度のミリオンヒットを記録。
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