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FUTURE IS NOW

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未来問答 No.22人生で一番泣いた作品は何ですか?

2017—10—17

トーキング・ヘッズのライブフィルム『ストップ・メイキング・センス』

『STOP MAKING SENSE』監督:ジョナサン・デミ/配給:boid/提供:キングレコード/©1984 TALKING HEADS FILMS. ALL RIGHTS RESERVED

大学生の時に見て、その衝撃的なかっこよさに思わず涙が流れました。トーキング・ヘッズは、1980年代のNYのパンクシーン、ニューウェーブシーンに多大な影響を与えたバンドです。もともとファンだったので手に取ったところ、インスピレーションに溢れた刺激的な映像で驚きました。リーダーのデビッド・バーンがたったひとりでアコギを弾くところから始まり、徐々に舞台美術ができていき、演奏者が増えていき、来ている服もオーバーサイズになっていって……。アイデアが画期的なんですよね。この作品が評価されて、監督のジョナサン・デミは『羊たちの沈黙』を撮ることになったといわれています。ライブフィルム史の域を超えて、デザインやアートにも影響を与えている、伝説的な映像だと思っています。当時の僕は、大学の視聴覚室を借りて上映会を行うほどのめり込みました。周りの友達は少し引いていたかもしれません(笑)。今でもたまに行われる爆音上映に足を運ぶこともあり、定期的に見たくなる作品です。

2004年多摩美術大学GD学科卒業後、アートユニット明和電機 宣伝部、デザイン会社数社を経て11年にCOMPOUNDinc.設立。13年にまちづクリエイティブ取締役に就任し、エリアブランディングに携わるほか、多摩美術大学非常勤講師も務める。最近の主な仕事は、COMME des GARÇONS「noir kei ninomiya」デザインワーク、「100BANCH」VI・サイン計画など。
http://compoundinc.jp