2018.05.13

F.I.N.的新語辞典

第4回 ジェンダーフリー

毎週一つ、F.I.N.編集部が未来の定番になると予想する言葉を取り上げて、その言葉に精通するプロの見解と合わせながら、新しい未来の考え方を紐解いていきます。今回紹介する言葉は、多様性を大切にする「ジェンダーフリー」です。

ジェンダーフリー【じぇんだー・ふりー/gender-free】

従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること。

最近では、学校でジェンダー教育を導入したり、ホテルや店舗などで「オールジェンダートイレ」の設置をするなど、性の多様性を受け入れる取り組みが増えています。公共の場でジェンダーを問わずに共有できる環境をつくることで、社会にどのような効果があるのでしょうか。

これまで性的マイノリティや夫婦別姓、出産ケア政策などジェンダーに関する事柄について取り組み、また同性婚・事実婚も、法律婚をした社員と同等に慶弔休暇が取れる就業規則を作るなど個性の多様性を大切にする職場作りをしてきた明智カイトさんにお話を伺いました。

「中性的な見た目の人や、性同一性障害を抱える人、トランスジェンダーの人にとって、外出時のトイレは切実な問題です。そこでオールジェンダートイレなどがあれば、男女別トイレを使いづらい人々が安心して利用できますし、この地域(場所)は多様性に寛容だということを示すことができるのではないかと考えています」。

一方で、ジェンダー平等を示す「ジェンダー・ギャップ指数」は、調査対象144カ国のうち、日本は114位と低水準。他国に比べるとまだまだジェンダー平等に関する多くの課題が存在していると、明智さんはいいます。

「多様性のある社会を実現するためにも、まずはジェンダー平等を実現し、これを突破口にして、その先の性的マイノリティなどの権利向上を実現していきたいですね」。

2年後には東京オリンピック・パラリンピック競技大会も控えている日本。海外からの観光客も増え、グローバル化が進んでいます。ジェンダーフリーという言葉は、さまざまな立場の人から考えた環境づくりが主流となり、すべての人がより幸せを感じられる未来が想像できます。